2023.10.24作成 2024.10.3更新
これから研究を始める高校生と指導教員のために 第2版
探究活動と課題研究の進め方・論文の書き方・口頭とポスター発表の仕方
(これ研)
副読文書
作者 酒井 聡樹(東北大学大学院生命科学研究科)
sakaiあっとtohoku.ac.jp
私のサイトでの本書紹介文
この文書は、「これから研究を始める高校生と指導教員のために 第2版;探究活動と課題研究の進め方・論文の書き方・口頭とポスター発表の仕方」(これ研)の第3部で行っている解析と作図を、統計作図ソフトR(Rの説明は次段落参照)を使って行う方法を解説したものです。Rのことをまったく知らない高校生が理解できるように、わかりやすく丁寧に説明しています。本文書と「これから研究を始める高校生と指導教員のために 第2版」を合わせ読んで、ぜひ、Rの使い方を身に着けて下さい。
Rは、データ解析と作図を行うためのソフトです。世界中の専門家が開発に加わっており、日々改良が加えられています。その機能は、信じられないくらい素晴らしいです。作図能力はExcelをはるかにしのぎ、統計解析能力に至ってははるかにはるかにはるかにしのぎます。それなのに無料であり、インターネットから自由にインストールすることができます。そのため、さまざまな研究分野で標準的なソフトとなっています。大学・大学院で、データ解析を行う分野に進んだら、まず確実に使うことになります。Rは絶対に、あなたの大きな武器となるソフトです。
Rを使うためにはパソコンが必要です。タブレットやスマートフォンでは使えません(使えなくはないが難しい)。パソコンをお持ちでない方は、学校のパソコンを使って下さい。
質問等がありましたらお気軽に酒井まで。1) わかりにくい部分、2) 載せて欲しい解析もお教え下さい。改善の参考にします。
本文書の使い方
解析と作図のための事前準備
1. I. RおよびRStudioのインストールを読んで、RおよびRStudioというものをインストールして下さい。
2. II. RおよびRStudioの使い方の基本と作図の準備を読んで、使い方の基本を身に付けて下さい。作図のための事前準備もして下さい。
3. Rでは、Excelのファイルを読み込んで解析を行います。III. ExcelのファイルのRへの読み込み方の説明に従い、ExcelファイルをRに読み込んで下さい。
解析と作図
「これから研究を始める高校生と指導教員のために 第2版」の第3部(p. 67)を読みながら、該当部分の解析と作図を行ってください。
本文書の目次
- RおよびRStusioをダウンロードするサイト
- Rのインストール
- Windows版のRのインストール
- Mac版のRのインストール
- RStudioのインストール
- Windows版のRStudioのインストール
- Windowsで、RStudioをピン留めする
- Mac版のRStudioのインストール
- Mac版で、RStudioをDockに入れる
- RStusioの起動の仕方
- Windows版の起動
- Mac版の起動
- Rの使い方
- RStudioの画面
- RStudioの使い方
- 命令文の書き込み
- 命令文の実行
- 実行結果の出力
- 図の保存・コピー
- 命令文ファイルの扱い方
- 新しい命令文ファイルの作成と保存
- 保存していた命令文ファイルを開く
- 命令文ファイルを書き替えて別ファイルとして保存
- 命令文ファイルを閉じる
- 作図の準備
- RStudioの終了の仕方
- 解析用フォルダの作成
- Windowsでのフォルダの作成
- Macでのフォルダの作成
- Excelでの、解析用ファイルの作成
- Excelで作った解析用ファイルのcsv形式での保存
- Excelで作った解析用ファイルのRへの読み込み
- 作業ディレクトリの指定
- 解析用ファイルのRへの読み込み
- データの並び順の指定
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- ペットボトルロケットの飛行距離の平均と標準誤差の計算(「これ研」本文の表3.1; p. 81)
- 全発射角度についてまとめて計算
- 特定の発射角度について計算
- ペットボトルロケットの飛行距離の平均と標準誤差の作図(「これ研」本文の図3.3; p. 80)
- 作図に用いる値の格納
- 作図
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- カフェイン量の平均と標準誤差の作図(「これ研」本文の図3.4; p. 80)
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 統計量(平均・標準偏差・中央値・四分位数)の計算(「これ研」本文の第3部3.1.1, 3.1.2項;p. 85, 第3部5.3.6項; p. 115)
- 平均と標準偏差の計算(「これ研」本文の第3部3.1.1項;p. 85, 第3部5.3.6項; p. 115)
- 全地域についてまとめて計算
- 特定の地域について計算
- 中央値と四分位数の計算(「これ研」本文の第3部3.1.2項;p. 86)
- 全地域についてまとめて計算
- 特定の地域について計算
- 作図(「これ研」本文の第3部3.2項;p. 87)
- メダカの体長のヒストグラム(「これ研」本文の図3.7;p. 88)
- 全地域のヒストグラムを並べて描く
- 全地域のヒストグラムを一枚の図に描く
- 特定の地域のヒストグラムを描く
- メダカの体長の箱ひげ図(「これ研」本文の図3.8;p. 90)
- 全地域の箱ひげ図を並べて描く
- 特定の地域の箱ひげ図を描く
- メダカの体長の点グラフ(「これ研」本文の図3.9;p. 91)
- 全地域の点グラフ並べてを描く
- 特定の地域の点グラフを描く
- メダカの産卵数の棒グラフ(「これ研」本文の図3.10;p. 91)
- 全地域の棒グラフを並べて描く
- 特定の地域の棒グラフを描く
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 作図;メダカにおける、体長と産卵数の関係(「これ研」本文の図3.11;p. 94)
- 全地域の散布図を並べて描く
- 全地域の散布図を一枚の図に描く
- 特定の地域の散布図を描く
- 相関係数の計算;メダカにおける、体長と体重の関係(「これ研」本文の第3部3.3.2項;p. 95)
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 作図;ミドリムシの走光性(「これ研」本文の図3.13;p. 97)
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 作図
- 円グラフの作図
- 帯グラフの作図
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- アンケート結果の集計
- 作図(「これ研」本文の図3.14;p. 99)
- 帯グラフの作図(「これ研」本文の図3.14; p. 99)
- 円グラフの作図(参考のため)(「これ研」本文の図3.14; p. 99)
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 作図
- 円グラフの作図(基礎情報として)
- 帯グラフの作図
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 作図
- t検定の手順
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 作図
- 就寝前および起床後の単語記憶成績のヒストグラム
- 同じ生徒の成績を線で結びつけた点グラフ
- 就寝前および起床後の単語記憶成績の箱ひげ図
- t検定
- データ間に対応のあるt検定
- データ間に対応のないt検定
- 正規分布かどうかの検定
- 一般化線形モデルの解析の目的
- 確率分布とは
- 条件に依存した平均値の変化
- 説明変数が範疇の場合
- 説明変数が数値の場合
- 説明変数の値と応答変数の平均値の関係性:連結関数を用いた解析
- 一般化線形モデル実行の手順
- 解析したいデータのデータフレームへの格納
- 説明変数と応答変数の指定
- 適用する確率分布の指定
- 適用する連結関数の指定
- 一般化線形モデルの命令文の実行
- AICによる、確率分布と連結関数の選択
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 一般化線形モデルによる解析
- 適用する確率分布の指定
- 連結関数は比例(identity)に
- 一般化線形モデルの実行
- 多重比較における補正
- 作図
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 一般化線形モデルによる解析
- 確率分布はポアソン分布に
- 連結関数は比例(identity)に
- 一般化線形モデルの実行
- 作図
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 一般化線形モデルによる解析
- 適用する確率分布の指定
- 適用する連結関数の指定
- 一般化線形モデルの実行
- 散布図への回帰式の描き込み
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 一般化線形モデルによる解析
- 確率分布は二項分布(binomial)に、連結関数はS字(logit)に
- 本解析における説明変数
- 一般化線形モデルの実行
- 作図
- 解析に用いるcsvファイルのRへの読み込み
- 一般化線形モデルによる解析
- 確率分布は二項分布(binomial)に、連結関数はS字(logit)に
- データフレームの形式の変換
- 一般化線形モデルの実行
- 作図